対馬島(つしまとう)という島を知っている人はいますか?
長崎県にある島なんですが、ここには今では希少な野生の日本ミツバチが生息しており対馬のはちみつはとても有名です。
今回は対馬島のはちみつについて紹介していきます。
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対馬のはちみつは古事記にも記録がある
対馬のはちみつは古事記にも記録があるぐらい古くから特産品とされてきました。
蜂洞(はちどう)と呼ばれる巣箱を使う
一般的な養蜂の巣箱は四角い形をしたものが使われ、みなさんもなんとなく見覚えがあるかもしれません。
しかし対馬では蜂洞と呼ばれる丸太をくりぬいたものを巣箱として使用します。
なぜ、蜂洞を使うのかというと日本ミツバチは家畜用として改良された西洋ミツバチとは違い、野生のままなので警戒心がとても高く人工的な巣箱には寄り付きにくいので、より自然の形に近い蜂洞を使い養蜂をします。
日本ミツバチのはちみつは百花蜜
日本ミツバチと西洋ミツバチは蜜の集め方が違います。
西洋ミツバチは、一種類の花からしか蜜を集めません。
なので、アカシアやレンゲ・蕎麦など一種類の花の蜜から作られた単花蜜のはちみつが作られます。
日本ミツバチのはちみつは複数の花の蜜からはちみつが作られるので百花蜜になります。
百花蜜は、ミツバチが集める花の蜜が違うので毎年違った風味のはちみつが出来上がり、それぞれの土地でも変わってきます。
対馬のはちみつはとても貴重
日本ミツバチのはちみつは年に一回しかとることができません。
なので貯蔵期間が長く、より熟成してから採蜜をするのでとても濃厚なはちみつになります。
しかも、作られたはちみつは1/3は赤ちゃんのミツバチに、もう1/3はミツバチが冬を越すために残しておき、残りの1/3を人間に分けてもらっています。
ミツバチが、一年かけて作ってくれたはちみつの1/3しかとることができないので「幻のはちみつ」とも呼ばれています。
対馬の日本ミツバチが危機に
2012年ごろに特定外来種の「ツマアカスズメバチ」の生息が対馬で発見されました。
スズメバチは農作物の駆除や生態系のバランスを保つためにも必要な存在ですが、ミツバチにとってスズメバチは強敵でこのツマアカスズメバチは日本の在来種のスズメバチよりも凶暴で、繁殖力が高く短期間でもかなり増えてしまいます。
2016年度から、ツマアカスズメバチの駆除に取り組みだし4年間でなんと約4万匹の女王バチの駆除に成功したそうです。
女王バチだけで4万匹はものすごい数ですよね!
対馬のはちみつはふるさと納税の返礼品にもある
対馬のはちみつは正直、僕も食べたことがありません。
調べてみると、ふるさと納税の返礼品に対馬のはちみつがあったので今年はふるさと納税で対馬に納税し返礼品ではちみつをもらって食べてみようと思います。