はちみつには、栄養が豊富に含まれていて、健康や美容にすごく効果があると知っている人は多いと思います。
でもなんで、はちみつにはそんなに栄養が含まれているのか?花の蜜に、栄養がたくさん含まれているなら、花を育てて花の蜜だけを集めたほうが効率がいいように思いませんか?しかしミツバチが作る、はちみつじゃないと健康や美容に効果がある栄養は含まれません。
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はちみつは花の蜜にミツバチの酵素と花粉がプラスされて栄養満点に
花の蜜の成分は、約55%が水分で約40%がショ糖・残りの5%がミネラルやたんぱく質でできています。
なので、ほとんどは水分とショ糖。ちなみに、花の蜜は植物が光合成によって葉で作ったデンプンがショ糖になり花びらの蜜腺に溜まったものです。
ミツバチの酵素でショ糖が分解されブドウ糖と果糖に
ミツバチは花の蜜を運ぶために、体内にある蜜胃という場所に蜜を一時的に保管し、巣まで持ち帰ります。
そして巣まで持ち帰ったものを、口移しで巣にいる仲間に渡します。その時に、ミツバチの体内にある消化酵素の働きにより、ショ糖から単糖類に分解され、吸収がよくすぐにエネルギーに変えられるブドウ糖と果糖になります。
さらに、蜜を巣の中で長期貯蔵できるように蜜の水分を蒸発させるため、羽ばたきで風をおくり熟成と濃縮を促進させます。
そのため花の蜜は、糖度が40%程度ですがはちみつは糖度80%にも高くなります。
花粉は植物の生殖細胞
花粉は植物の生殖細胞です。なので、細胞の中でもより栄養が豊富に含まれています。
蜜にはタンパク質やビタミンが含まれていません。花粉は、ミツバチにとっても大切なたんぱく源です。
なので、はちみつに含まれる栄養の高さはミツバチが集める花粉の栄養が蜜にも混ぜ込まれているためバランスの取れたビタミンやミネラルなどが含まれます。
特別食として女王バチや、幼虫に食べさせるために作られるローヤルゼリーは蜜と花粉を働きバチが食べ分解と合成をして、作られます。
ミツバチが集めた花粉をビー・ポーレンという
ミツバチが集めた花粉も健康食品として、ビー・ポーレンという呼び名で販売されています。
ミツバチが集めた花粉には、ミツバチの体内から分泌した酵素で団子状に丸められています。
ビタミン・ミネラル・タンパク質・糖質・アミノ酸などが豊富に含まれており、そのタンパク質は上質な植物性タンパク質です。
ビー・ポーレンはただの健康食品としてだけでなく、抗アレルギー作用があり、この抗アレルギー作用によって、アレルギーによる喘息や鼻炎、花粉症に効くことが発見されました。
ミツバチのおかげではちみつは栄養満点!
はちみつにはなぜ、豊富な栄養が含まれているのか紹介させてもらいました。
はちみつの栄養は、ミツバチが生きていくために頑張って働いてくれたおかげで栄養豊富になり、僕たち人間にとって美味しく健康になれる食材になります。
はちみつを食べるときにはミツバチに感謝することを忘れないようにしたいと思います。